現代の住宅建築は、床下にコンクリート土台をマス席のように敷き巡らす布基礎工法が一般的になっており、換気孔だけでは十分な風通しが得られません。また、断熱材や冷暖房によって結露が発生しやすく、地面からの湿気の上昇とともに、湿気が床に溜まりやすい条件になってます。
南西日本中心に発生していた木材害虫が、寒地でもみられるようになり、反対に北海道、東北に限られていたナミダタケ菌(腐朽菌)が、断熱材の普及に伴い関東地方にまで南下しています。また、梅雨期に集中していた被害が季節を問わなくなっています。
床下用換気扇は、床下に溜まった湿気を強制的に排出し、木材害虫や菌類の活動を抑制します。 一般に、床下温度75%以下、木材含水率20%以上にすることにより、木材害虫や菌類の活動が抑えられます
床板や畳などを通じて室内へ侵入する床下の温度が、畳やジュウタンにカビやダニを発生させます。 押入やタンスの中に布団や衣類もだいなしになります。床下の換気によって、室内の暮らしやすい環境が整います。